地元にはへしこという魚を糠に漬けた伝統的な保存食が通販で販売などしているのですが、これは発酵食品の一つです。へしこという山陰地方特有のもの以外にも、発酵食品と聞くと様々なものを思い浮かべるかと思います。この発酵食品には様々な健康効果があることが知られています。その中でも特に効果が優れているのは腸内環境の改善作用です。
様々な悩みを解消してくれる発酵食品
発酵食品は生きた乳酸菌など善玉菌を利用したプロバイオティクス食品であり、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を腸内環境まで届けることにより、有害な悪玉菌の勢力が活性化するのを抑えて、善玉菌の勢力を活性化させることにより腸内環境を整える効果があるのです。この他にも、腸内の善玉菌が増えることにより更年期女性の健康維持に大きな影響を与える更年期障害の改善にも効果があるとされています。これは発酵食品に使われている大豆イソフラボンが腸内細菌によってエクオールに変換されるからで、このエクオールは女性ホルモンであるエストロゲンに近い効能が期待される物質となっているからです。その為、加齢によって減少した女性ホルモンの代わりにエクオールが役割を担ってくれるのです。また、最近の免疫研究によると免疫細胞の7〜8割が腸内に存在すると言われており、発酵食品によって腸内環境が正常化されることによりカラダ全体の免疫力を高めてくれる他、デトックス効果によって、ニキビや吹き出物といった肌トラブルを抑えてくれる効果も期待することが出来ます。
発酵食品のメリット
発酵食品には健康効果の他にも様々なメリットがあるので紹介します。食品を発酵させると「うまみ」が上昇して発酵させる前と比べて味が良くなる効果があります。これは食品が発酵されることによって中に含まれているタンパク質や糖類が分解されて、発酵食品ならではのうまみがアップするからです。その他にも発酵される段階で微生物の働きによりビタミン等が増えるとともに、体に吸収されやすい形になるので食品としての栄養価が高まると言われていますし、発酵食品にはでは微生物の力によって食品を腐敗させる原因となる菌やカビの増殖が抑えられるので、発酵前と比較すると保存効果が大幅に高まる効果もあります。